ウサギと長く一緒に過ごす為には、ウサギの健康にも気をつけなければいけません。
ウサギはどんな病気があり、どのような症状なのか?
病気の予防方法などについてご紹介します。
少しでも長生きしてもらう為にも、ウサギが病気にならないように気を付けたいところですね。
もくじ
- 1 ウサギがかかる病気の種類
- 2 ウサギが衰弱!?毛球症(もうきゅうしょう)を予防しよう!
- 3 ウサギの便秘?食滞・鼓腸症(しょくたい・こちょうしょう)とは?
- 4 コクシジウム症からウサギを守る!予防法とは?
- 5 ぽっちゃりウサギも要注意!ソアホックとは?
- 6 ウサギにカビ!?皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)とは?
- 7 耳ダニが原因で悪臭!?ウサギの耳をチェックしよう!
- 8 ウサギの毛が抜ける!湿性皮膚炎の予防法とは?
- 9 ウサギの歯は伸び続ける!?不正咬合(ふせいこうごう)の予防法
- 10 ウサギの目の病気!結膜炎とは?
- 11 ウサギの感染症!スナッフルの症状・予防法とは?
- 12 ストレスも原因!?ウサギの肺炎
- 13 ウサギの感染症!パスツレラ症の症状・予防法とは?
- 14 ウサギの尿に異変!?尿石症の症状・予防法とは?
- 15 3歳を過ぎたメスは要注意!ウサギの子宮内膜炎・子宮ガン
- 16 原因は遺伝!?予防はできる?ウサギの乳がん
- 17 扱いに要注意!!ウサギの骨折
- 18 重症化に注意!ウサギの斜頚(しゃけい)とは?
- 19 膿瘍(のうよう)って何!?症状・予防法を知ってウサギを守る!
- 20 ウサギが熱射病!?症状・対策法とは?
ウサギがかかる病気の種類
消化器の病気
ウサギの消化器は、食べ物が傷んでいたり、ストレスで体力がなくなった時に病気をしやすくなります。
ウサギには新鮮な食事を与え、適度な運動をし、あまりストレスの無い環境を作ってあげましょう。
皮膚の病気
ウサギの皮膚は夏や梅雨時の湿度が高い時に病気になりやすいので、普段のブラッシングから汚れがついたら拭き取ってあげるようにする事で予防できます。
歯の病気
ウサギの歯は普段から適切な食事をする事で健康的に伸びますが、柔らかいものしか与えないと伸びすぎたりします。普段から牧草などの繊維質が多い物を与えましょう。
目の病気
ウサギの目は不衛生な環境では病気になり易いので、日頃からケージ内の掃除を心がけましょう。
呼吸器の病気
ウサギの呼吸器は細菌感染で起こりやすく、風邪のような症状が出ます。くしゃみ、鼻水が出たら病院で獣医さんに診てもらうようにしましょう。
泌尿器・生殖器の病気
日頃からウサギの尿の量や色に気をつけましょう。何かおかしいと思ったら獣医さんに相談すると良いでしょう。
その他の病気・怪我
飼い主の不注意で怪我や病気になる事もあるので、気をつけるようにしましょう。
ウサギが衰弱!?毛球症(もうきゅうしょう)を予防しよう!
毛球症の原因
ウサギが毛づくろいをしているうちに、飲み込んだりした毛が胃の中で固まりになり吐き出す事も出来ず毛球症になります。
毛球症の症状
食欲がなくなり、フンの量も減ります。食欲が無くなりエサを食べなくなる為体が衰弱してしまいます。
毛球症の治療
獣医に診てもらい、毛球をほぐす薬や胃腸の活動を良くする薬で治療します。重症の場合は手術が必要です。
毛球症の予防
日頃のブラッシングで抜け毛を取ります。また牧草などの繊維質が多い食物で日頃から胃腸の活動をよくする事で予防できます。
他にはパイナップルやパパイヤの酵素入りのサプリメントで胃の活動を良くするのも効果があります。
ウサギの便秘?食滞・鼓腸症(しょくたい・こちょうしょう)とは?
食滞・鼓腸症の原因
ウサギがエサを食べ過ぎたり、傷んだエサを食べたりし、胃腸に食物やガスがたまるとなります。
食滞・鼓腸症の症状
ウサギのお腹にガスがたまり膨らみます。フンが小さくなったり出にくくなります。
食滞・鼓腸症の治療
病院で胃腸の働きが活発になる薬をもらい治療します。
食滞・鼓腸症の予防
日頃から牧草をよく食べてもらい胃腸の働きを活発な状態にするようにします。
コクシジウム症からウサギを守る!予防法とは?
コクシジウム症の原因
肝臓または腸にコクシジウムという寄生虫が寄生すると感染します。
コクシジウム症の症状
激しい下痢を起こしたりします。若い(子供)ウサギが感染すると衰弱し死亡してしまう可能性もあります。
コクシジウム症の治療
病院で薬をもらいます。
コクシジウム症の予防
コクシジウム症に感染しても体力があるウサギなら発病しないようです。体力のあるウサギになるよう良い食事と適度な運動をさせます。
ぽっちゃりウサギも要注意!ソアホックとは?
ソアホックの原因
ウサギの足には肉球が無いため、犬や猫のように上手く足への衝撃を吸収できないため、強い衝撃で炎症が起こります。また肥満で体重が重かったり、爪の伸びすぎ、老化でなる事もあります。
ソアホックの症状
初期の状態では、足裏の毛が抜けて無くなる事と発疹が出ます。症状が進むと傷口から細菌が入り炎症を起こし、ただれたり膿がたまります。そのためウサギは落ち着きがなくなり足を引きずるようになります。
ソアホックの治療
病院で消毒と、膿を出す処置をします。薬は抗生剤などをもらい治療します。
ソアホックの予防
ウサギのケージ内の床をウサギの足に優しい素材にします。プラスチックのすのこがおすすめです。また常に清潔に保てるよう掃除をこまめにします。ウサギの肥満も足に負担がかかるので肥満にならない工夫も必要です。
ウサギにカビ!?皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)とは?
皮膚糸状菌症の原因
カビが皮膚に感染し皮膚炎を起こす事でなります。大抵不衛生な環境で起こる病気です。
皮膚糸状菌症の原因症状
初期症状は頭や耳、手足等で毛が抜け落ち皮膚がカサカサに乾燥しフケが出たりします。進行するとウサギの全身に広がり痒がります。
皮膚糸状菌症の原因治療
病院で抗真菌剤をもらい投与または塗り薬で治療します。
皮膚糸状菌症の原因予防
ウサギの飼育環境を衛生的に保つ事で防げます。また感染しても体力のある健康的なウサギは発症しないので、栄養バランスの良い食事を与える事でも防げます。
人間にも感染する場合があるのでウサギと触れ合った後は手洗いをしましょう。
耳ダニが原因で悪臭!?ウサギの耳をチェックしよう!
耳ダニの原因
ウサギの耳にウサギキュウセンヒゼンダニというダニがつくと感染します。
耳ダニの症状
初期症状は耳が痒くなるため、耳をかいたり耳を振ったりします。そしてかさぶたが出来て耳が垂れ下がってしまいます。ひどくなると外耳炎になり悪臭が出ます。さらに進行すると斜頚(しゃけい)の原因になります。
耳ダニの治療
病院で外耳炎の処置とダニを注射や塗り薬で処置します。
耳ダニの予防
やはり飼育環境を清潔に保つ事が予防になります。また母ウサギから赤ちゃんウサギに移る事もありますのでウサギを入手する時に気をつけます。
ウサギの毛が抜ける!湿性皮膚炎の予防法とは?
湿性皮膚炎の原因
ウサギの湿りやすい部位(あごの下、のど、背中のしわ、生殖器など)がブドウ球菌、緑膿菌などに感染すると発症します。
不正咬合でヨダレが垂れていたり、水に濡れていたりすると発症しやすい。
湿性皮膚炎の症状
皮膚から毛が抜け、赤く発疹したり、ただれます。進行すると潰瘍になる事もあります。
湿性皮膚炎の治療
皮膚炎になった部位を洗浄、消毒し乾燥させ抗生剤などを塗ります。不正咬合の場合は不正咬合も治療します。
湿性皮膚炎の予防
飼育環境を清潔に保ち湿気のこもらない所にケージを置き、風通しを良くします。またウサギの体が濡れたままにならないようにします。ウサギの飲み水もお椀のような器では無く給水器(ボトル)にします。
ウサギの歯は伸び続ける!?不正咬合(ふせいこうごう)の予防法
不正咬合の原因
ウサギの歯は一生伸び続けるのですが、牧草など歯を磨耗するような食事をしないと伸びすぎて噛み合わせが悪くなります。他にもケージを齧ったりし、歯を折ったり、細菌の影響でなる場合もあります。先天的な場合もあります。
不正咬合の症状
歯が上手く噛み合わない為食事が上手く食べられない。ヨダレが垂れる。歯ぎしりする。ウサギの息が臭くなる事もあります。
不正咬合の治療
病院で伸びすぎた歯を削ったり、角度の調節をしてもらいます。
不正咬合の予防<
主に牧草(繊維質が多いもの)を日頃から食べてもらうと防げます。
ウサギの目の病気!結膜炎とは?
結膜炎の原因
ウサギの目にゴミやほこり、細菌などが入り込むと発症します。
結膜炎の症状
ウサギの目から目ヤニ、涙が出る。まぶたが腫れたり、まぶたの裏が充血する。また目を痒がるようになります。
結膜炎の治療
点眼薬や軟膏で治療します。
結膜炎の予防
ケージ内を清潔に保つようにします。細かいクズが出るようなものはケージに入れないようにします。目にゴミが付いてたら点眼薬で取るようにします。
ウサギの感染症!スナッフルの症状・予防法とは?
スナッフルの原因
パスツレラ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌感染によって起きます。
スナッフルの症状
初期症状は鼻水、くしゃみといった風邪のような症状が出ます。
スナッフルの治療
病院で抗生剤を投与してもらい治療します。重症になると治療が困難になるので早めに病院へ行きましょう。
スナッフルの予防
ウサギを複数飼育している場合、他のウサギにも移るので隔離するようにします。
ストレスも原因!?ウサギの肺炎
肺炎の原因
細菌による感染で起こる病気です。また他の病気(ガン・心臓病など)が悪化した時にも起こる病気です。
肺炎の症状
発熱したり、呼吸困難、食欲の低カなどの症状が出ます。
肺炎の治療
病院で抗生剤の注射などで治療します。
肺炎の予防
飼育環境の温度、湿度など適している環境に整えます。またストレスも肺炎にかかる原因になりやすい。
ウサギの感染症!パスツレラ症の症状・予防法とは?
パスツレラ症の原因
パスツレラ菌(パスツレラマルトシダ)に感染するすると発症します。中には感染しても発症しないウサギもいますが、体力が低下し免疫力が低下した時に発症します。
パスツレラ症の症状
症状はスナッフルと同様に鼻水くしゅみ、せき、肺炎、皮膚炎、結膜炎、斜頚などが主になります。
パスツレラ症の治療
病院で抗生剤を投与してもらいます。
パスツレラ症の予防
一度感染すると完治が難しい病気です。気温や湿度が急激に変らないように気を付ける事とケージ内を清潔に保つ事で予防できます。また感染したウサギと接触する事で移るので、複数ウサギがいる場合は隔離するようにしましょう。
ウサギの尿に異変!?尿石症の症状・予防法とは?
尿石症の原因
水分不足やカルシウムの取りすぎで、ウサギの尿路(肝臓、尿管、膀胱、尿道)に結石が出来る病気です。
尿石症の症状
通常のウサギの尿は、黄色、オレンジ、赤褐色など様々な色の尿をしますが、尿に血尿が混ざってたり、出が悪くなります。また食欲もなくなります。症状が進むと痛みでウサギがうずくまってしまいます。
尿石症の治療
症状が軽い場合は内科治療で、利尿剤や水分の多い食事で体外に排出させます。重症の場合は手術が必要になります。
尿石症の予防
水分不足とカルシウムの取りすぎが原因なので、普段から水分を沢山取れるようにする。またカルシウムが多い食事は与えないようにする。
3歳を過ぎたメスは要注意!ウサギの子宮内膜炎・子宮ガン
子宮内膜炎・子宮ガンの原因
ウサギのメスは3歳頃を過ぎると子宮の病気をしやすくなります。
子宮内膜炎・子宮ガンの症状
陰部から出血したりします。
子宮内膜炎・子宮ガンの治療
初期症状の場合手術で卵巣や子宮を摘出します。進行していると手遅れになる事もあります。
子宮内膜炎・子宮ガンの予防
定期的に病院で健康診断をします。また赤ちゃんを産ませる予定が無ければ生後半年頃~3歳頃までに避妊手術をする事でも予防できます。しかし避妊手術は賛否両論なので良く考えてからにしましょう。
原因は遺伝!?予防はできる?ウサギの乳がん
乳がんの原因
先天性の遺伝でなりやすいウサギがいます。またホルモンの異常でなります。
乳がんの症状
乳腺にしこりが出来、進行するとただれて出血したりします。また肺やリンパ節に転移しやすい。
乳がんの治療
病院で手術をし取り除きます。
乳がんの予防
末期になるまでウサギの様子が変らないため、早期の発見が必要です。そのために日頃から健康チェックで乳腺の周辺でしこりが無いか確認しましょう。
扱いに要注意!!ウサギの骨折
骨折の原因
ウサギを高い所から落としてしまったり、ウサギを踏んでしまう事で骨折する事が多いです。
骨折の治療
病院で折れた骨を固定し安静に生活させます。骨折がひどい場合は手術が必要になる時もあります。
骨折の予防
ウサギを抱っこしようとした時にウサギが暴れて落としてしまう事が多いので、抱っこする時に気をつける。
重症化に注意!ウサギの斜頚(しゃけい)とは?
斜頚の原因
スナッフルになったりパスツレラ症になったり、内耳炎や中耳炎を起こし平衡感覚を失った時や、首の筋肉、骨を傷つけてしまった時に起こる病気です。
斜頚の症状
首が斜めに傾いたまま、元に戻れなくなります。また重症な場合は同じところをグルグル回るようになる事もあります。
斜頚の治療
病院で抗生剤を投与してもらい治療します。
斜頚の予防
完治が難しい病気なので、スナッフルやパスツレラ症にかかったら早めに治療し重症化しないように気を付ける事です。
膿瘍(のうよう)って何!?症状・予防法を知ってウサギを守る!
膿瘍の原因
ウサギの傷から細菌が侵入し発症します。
膿瘍の症状
皮膚の下、関節、骨、目の周辺などにしこり(膿の固まり)が出来ます。
膿瘍の治療
病院で切開などの手術で膿を出し、消毒します。その後抗生剤を投与します。
膿瘍の予防
他の病気にかかり、免疫力が低下した時に膿瘍が出やすいので普段からの健康管理が大切です。
ウサギが熱射病!?症状・対策法とは?
熱射病の原因
ウサギが温度の高い所にずっといると、体温が上昇して起こります。
熱射病の症状
呼吸が激しくなり、ウサギがぐったりします。またヨダレを垂らしたり、赤い尿をする事もあります。
熱射病の治療
ぐったりしたウサギを風通しの涼しいところへ移動し、冷たいタオルなどで体を冷します。出来たら病院へ連れて行きましょう。
熱射病の予防
ウサギがいる場所の温度を28度以上にならないように管理しましょう。また夏場など暑い時は冷却グッズなども用意しておきましょう。