「ウサギの食事(エサ)は何を与えると良いの?」
「食べても良い野菜やダメな野菜について知りたい!」
「ウサギが好きな物をたくさんあげれば大丈夫?」
など、ウサギの食事に関する疑問をご紹介します。
ウサギの健康は食べるエサに影響を強く受けますので、食べさせても良い物や食べてはいけない物を出来る限り知っておきましょう。
もくじ
目指せ長寿!その秘訣を握るウサギの食事
ウサギは草食動物で野生では草などを食べています。ペットウサギには主食として与える物と補助食として与える副食があります。
草食動物とはいえ栄養バランスが良い食事はウサギを健康にそして長寿のウサギにしてくれる事でしょう。
ウサギの食事としてニンジンが思い浮かぶかもしれませんが、実際にはニンジンだけではウサギに必要な栄養が足りません。基本的に毎日与える物は「ペレット」「牧草」の主食です。
そしてそれらの栄養では足りない物を補助する「サプリメント」「野菜・野草」「果物」「おやつ・ドライフード」などを与えます。
主食のペレットはウサギの栄養素を凝縮したもので、牧草はウサギの歯の伸びすぎ予防としての効果と、繊維が豊富なため消化活動を活発にし「毛球症」などの予防にも役立ちます。このペレットと牧草がウサギの主食になります。
与え方としてペレットは一日二回適量を与え、牧草は食べ放題にして与えるのが良いでしょう。ペレットは食べ過ぎると肥満の原因にもなるので決まった量を与えましょう。
ペレットはウサギの体重の3%を目安に与えます。ウサギの性格や好みで牧草やペレットを食べない個体もいますが、出来れば小さい時から食べさせるようにすると慣れて食べてくれます。
種類が豊富!ウサギのペレット
ペレットはウサギに必要な栄養が詰っている優れたエサです。
しかしペレットだけでは足りない栄養などもあるので、牧草や野菜果物といった食物も必要になります。
ペレットの原料は牧草ですが、種類によってちょっとずつ栄養素の違いが有ります。
成長期に適したペレット、大人ウサギ用のペレット、シニア用のペレットと種類が豊富ですが、自分のウサギにあった物を選びましょう。
また選ぶ時に出来れば繊維質が多いペレットの方がウサギの歯の伸び過ぎを防ぎ、不正咬合を防いでくれます。
ウサギにとって必要不可欠!牧草について知ろう!
牧草にはイネ科とマメ科があり、種類によって栄養素が違います。マメ科に代表されるのはアルファルファで、高たんぱく質、高カルシウム、高カロリーで、成長期のウサギに適しています。
イネ科に代表されるのはチモシーで、生後6ヶ月を過ぎた辺りからチモシーの量を増やすようにすると良いでしょう。
高齢のウサギにはチモシーの方が適しています。高齢のウサギへのマメ科の牧草は控えた方が良いでしょう。
牧草には1番刈り、2番刈り、3番刈りなどがあり、刈り取りの時期で呼び名が変り、柔らかさや成分も少し違います。
1番刈り→2番刈り→3番刈りと柔らかくなり、栄養は1番刈りが高くなります。どれが良いのかはウサギの好みもあるので一概には言えないです。
1番刈りの硬い牧草はあまり食べないウサギもいるようで、3番刈りの柔らかいのが好きなウサギが多いようです。
牧草の与え方
牧草は出来るだけ子ウサギの時から与えるようにすると成長しても良く食べてくれます。牧草は通常好きなだけ食べれるように牧草入れに常に入れておきます。
牧草はいくら食べても良いのですが、ペレットが多かったりすると牧草を食べない事もあります。
そんな時はペレットの量を減らして牧草を食べてもらうようにしましょう。それでも中々食べないウサギにはメーカーを変えてみたり、形が加工されてるものを与えてみます。または上から吊るしてみるのも興味を引き食べてもらえるかもしれません。
ウサギが食べて良い野菜・悪い野菜
ウサギは野菜が大好きですが、あげ過ぎに注意しながら与えましょう。野菜は鮮度が落ちやすいので毎日新鮮な野菜を与えましょう。
ウサギは野菜が好きな為与え過ぎると他のエサ、ペレットや牧草を食べなくなってしまいます。そうならないように量を調節しましょう。
また水分の多い野菜は下痢になる事があるので与えすぎないようにしましょう。野菜を与える時はキレイに洗って水気を切ってから与えます。
ウサギに与えたい野菜
ニンジン・チンゲンサイ・ブロッコリー・コマツナ・大根の葉・サラダ菜
水分が多いので控えめにあげる野菜
キャベツ・レタス・白菜
カルシウムが多い野菜
カルシウムが多い野菜は、尿路結石にかかっているウサギにはあげ過ぎないように注意しましょう。
チンゲンサイ・コマツナ・パセリ
×与えてはいけない野菜
ジャガイモの芽と皮・ネギ・たまねぎ・生の豆・だいおう・ニラ・ニンニク。
これらは中毒成分が含まれているので与えてはいけません。
ウサギに野草!?与えて良い野草とは?
都会ではあまり良い野草は生えてないのですが、もし排気ガスなどで汚れてないような場所があったらウサギに野草をあげてみても良いかもしれません。
野草にはウサギの体調を整える作用をもってるものがあります。また食べてはいけない野草も沢山あります。
野草を与える場合は一度きれいに洗ってから与えましょう。害虫や犬猫の糞尿や農薬が付いている場合もありますので。
与えても良い野草
タンポポ・クローバー・ナズナ・ハコベ・ノコギリソウ
ウサギも大好き!果物を与えるには?
果物は繊維質が多くビタミンも豊富でウサギにとっては良い食物ですが、糖分とカロリーも多いためウサギに与え過ぎると、肥満や虫歯の原因になります。
果物を与えるのは特別な時にしましょう。与える量も少なくしましょう。
ウサギに良い果物の与え方として、しつけで上手く行った時のご褒美が良いと思います。ですがそれも与え過ぎないようにしましょう。
ウサギが好きな果物は
イチゴ・りんご・オレンジ・バナナ・パイナップル・パパイヤ・ブドウなどです。皮のある果物は剥いて小さく切ってから与えましょう。
果物の中で特にパイナップルやパパイヤは毛球症の予防に効果がある酵素を含んでいるのでオススメです。
ウサギのドライフード・サプリメントを知る!
ドライフード
ドライフードはウサギのおやつとして最適なエサです。果物と同じようにウサギは好んで食べるのでしつけや、飼い始めた頃のコミュニケーションをとるのに適しています。
しかしカロリーが高いものもあるので与えすぎには気をつけましょう。
サプリメント
サプリメントはウサギの強力な補助食として効果の高い物です。ウサギの年齢や体調に合せて適切なサプリメントを与えるのが良いでしょう。
乳酸菌や納豆菌という整腸作用に優れたもの、毛球症の予防に効果があるパパイヤ酵素などがオススメです。またプロポリスやアガリスクは免疫力を高めてくれます。キトサンは皮膚病や内臓疾患に効果があります。
ウサギの偏食で困っている人必見!食事のしつけ方
ウサギは個体が違えば好みも違いそれぞれ好きな食べ物も種類も違いがあります。
しかし好きな物ばかり食べさせていると栄養が偏り、病弱になったり肥満になったりします。ウサギに与える食事はきちんと量を管理し食べてもらうようにしましょう。
またウサギは子供の時に食べなかった物は大人になっても食べないという事があるので、出来れば小さい時からバランス良く食べてもらうと、大人のウサギになってからも好き嫌いせず食べてくれる事でしょう。
ウサギの基本的な食事は牧草とペレットです。この二つは理想の食事なので食べられるようしつけしましょう。
牧草を食べない場合
牧草はウサギにとってとても重要な食物です。必ず食べてもらいたいものですが、中には牧草を食べないウサギも出てきます。
牧草を食べない理由として、他のペレットや野菜でお腹がいっぱいという事があります。この場合は他の食物の量を減らし牧草を食べてもらうようにします。
その他には牧草の種類を変えてみたりします。1番刈り、2番刈り、3番刈りと変えてみましょう。もしくはメーカーを変えてみるのも良いです。
それでも食べない場合は、牧草を細かく切ったり、砕いたりしてみましょう、切ったり砕いたりすると香りが強く出るので興味を持ってくれるかもしれません。
最後にもう一つの方法として、ケージの上から吊るし興味を持ってもらうようにします。またおもちゃの中に入れてウサギが遊んでいるうちに興味を持ち食べてくれるようになる事もあります。
牧草は鮮度が落ちると香りが無くなり、ウサギが食べない理由にもなります。牧草を保管する時は密閉できる容器か、空気を抜いた袋にいれ密封し、暗く涼しい所に保管しましょう。
ペレットを食べない場合
ペレットは牧草と同じようにウサギにとって大切な食事です。ペレットを食べないウサギにはメーカーや種類を変えてみると食べてくれるようになる事があります。
またその分野菜や果物の量を減らしてみます。ペレットの種類を変えて食べるようになったらその種類を食べさせるようにしましょう。
食べれる種類をまた変えたりすると、ウサギは他のペレットの変化が欲しくなりまたわがままになる事もあります。一度気に入って食べだしたらそのペレットをあげましょう。
ウサギの年齢別に食事内容を変える!?
ウサギは成長期や老化で体質が変ってくるため、食事も年齢に合わせバランスの良い食事を与えた方がウサギも健康に過ごせます。
小さい時と年とった時で同じ物を食べていると、栄養のバランスを崩してしまうので気をつけましょう。
生後~半年
ウサギの赤ちゃんが乳離れをするのは生後3週間辺りなので、その時には柔らかめの牧草と砕いたペレットを与えましょう。
そして半年くらいまでの間は、ペレットを好きなだけ与え牧草もマメ科のアルファルファとイネ科のチモシー1番刈りをミックスして与えます。
半年~1歳位
この頃から牧草メインで与えるのですが、マメ科のアルファルファを減らし、イネ科のチモシーを多くします。
ペレットの量も減らし体重の3%~5%位にします。赤ちゃんの頃と同じように与えるとカロリーオーバーするので肥満になりやすくなります。
1歳~5歳位
この時期は大人ウサギの時期なので、牧草は低カロリーのチモシーだけを与えます。
ペレットは体重の3%位にします。4歳辺りから尿石症の結石が出来やすいのでカルシウムを控えた食事にしましょう。
5歳以上
5歳になるとウサギは老年期で老ウサギの時期です。食事もカロリーを抑えた食事にしましょう。
ペレットも出来たらシニア用のペレットに切り替えると安心です。もし足りない栄養などあったらサプリメントで補うのも良いでしょう。
ただしサプリメントは補助食なのでメインはペレットと牧草にします。